募る愛しさ

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 いや、それも無理……。  明日って、明日ですよね……。  休みは明後日だけど。  ゴロゴロと寝返りを打つ。  どうにも眠れなくて、ベッドに座る。枕を抱える。  なんだか落ち着かない……。  予告なんかしなくていいのに。  余計にドキドキして落ち着かない。  空也もいないし……。  帰って来るんだろうか。  時計を見ると1時を過ぎている。  自室を抜け出して空也の寝室に入る。  『ここにいろ』  嬉しいようなくすぐったい言葉。  決して甘くは無いけど、ぶっきらぼうな言い方だけど、そこが空也らしい。  そっとベッドに潜り込む。端の方に身を寄せて目を閉じた。 「おはよう」 「……おはよう……」  急に揺り起こされて目が覚めた。 「遅かったのか?」 「何ですか?」  遅かったのは空也の方だけど……。 「何度起こしても起きないから」 「な、何時ですか?」  起き上がって時計を探す。 「7時前」 「大丈夫……」  今日は8時に迎えに行けばいい。  空也がすぐ横に座る。 「よく寝てたな」  髪を撫でられる。  ここは空也の寝室で……。  1人で寝てて……。  額にチュッとキスされた。  なんだか甘い雰囲気。
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