487人が本棚に入れています
本棚に追加
時谷の書いた本を殆ど読んでいるが、モデルや俳優、芸能活動のシーンには覚えが無かった。
ぼーっと椅子に座って待っていると淳がスタジオから出てきた。
「終わったんですか?」
「終わった。お腹空いた。宮、おごってくれるんだろ?」
さっさと自分の鞄を持って先に立って歩き出す。
「早かったですね」
「そう? いつもよりテンション高くてね。調子よくできたよ」
鼻歌でも歌い出しそうな機嫌の良さ。自分の気分によって撮影のテンションも変る。直樹君の影響が少なからずあったようだ。
さっきおごると言ってしまった手前、イヤとも言えずに仕方なく夕食を食べに出掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!