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「久しぶりだね、穂香」
え?まさか……。
「ミキ?ミキなの?」
真斗はわかりやすく口を開けたまま啞然としている。
あれだけ連絡が付かなかったミキが目の前にいる。
自分の目が信じられなかった。
「お知合いなんですか?」
永野に私がうなずいた。
「大学時代の友人なんです。しばらく連絡を取り合っていなかったんですが……」
「連絡しないでごめんね。あとでちゃんと説明するから」
ミキが会議室にいる全員に向かって微笑んだ。
背筋がまっすぐ伸び、凛とした表情で自信に満ち溢れている。
他を圧倒する華やかさは大学時代から全く変わっていない。
「初めまして。麻生ミキと申します。国際特殊能力犯罪対策本部から派遣されてきました。これからは私が12課の指揮を執ります」
大手企業のプレゼンのような話し方をするミキに、ほぼ全員が引き込まれる中、平川だけが視線を窓の外に向けたまま、大きくため息をついた。
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