目覚めた女♪

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     彼    龍クンとの    同居に始まり、必然と歳の差    カップルになり、群馬の伊香保温泉への    旅行を計画して、其の旅行で私達は関係を    深めて、私の彼への信頼度は上昇して、右    肩上がりで上りつめています♪     休日の昼間、私は胸が大きく開いたカッ    トシャツに、太腿を露としたホットパンツ    姿で、風呂掃除をしていると……     『風呂掃除、代わるよ♪』と、促して私    の手から掃除用具を奪い、浴槽磨きに精を    出します♪     洗剤を注いだスポンジで浴槽を磨く彼♪        『ありがとーー♪        終わったら教えて♪        冷たいモノ用意するから♪』(笑)     軈て、お風呂掃除が終わって──     2階のリビングに上がってきた彼──         ソファに座った彼に、よく冷えた麦茶を    差し出し、飲み干した彼の首筋に光る汗を    拭う私♪     娘が生きていれば、此処に居るのは私で    なく、娘の結香です♪     娘が彼に遺した遺言、母親の私と暮らし    養って欲しい♪     当初、私は信じられず、そんな非現実な    話、信じられませんでした♪     然し、現実に今、其の事は実行されて、    彼は私の目の前に居ます♪      『龍クン、麦茶いる♪』             『出来れば、かき氷            とかも♪』      『わかった♪』(笑)     こんな日常的な会話を交わし、彼と同居    して半年……            私達の住む地域は神奈川県の湘南地区で    すので、夏の休日は江ノ島や鵠沼、鎌倉、    逗子などで、海水浴を楽しみます♪     ショッピングで水着を新調したり、揃い    のアクセサリーを身に付けて、誰の眼にも    仲良しのカップルを印象付け、人前でも平    気で手を繋いだりします♪        『あの熟年夫婦、私達の       事、恥晒しみたいに見てた       けど、羨ましいのかな♪』          『思わしとけば♪』(笑)      新しい水着を選んでいる時も……        『コレ、似合いそう♪』(笑)     赤地に腰回りは黒で、ウェストが締まっ    て見える、セパレートタイプの水着を手に    私に宛がってきます♪     股の部分がハイレグカットで深いです♪       『アハッ、処理しないと♪』(笑)          『オレがしてやるよ♪』(笑)       『バカ♪』(笑)     呆れつつ、口許を綻ばせる私♪     試着室で下着越しに履いて、胸もきつく    なく体にピッタリなので、この水着を購入    する事に決め、店員さんに其の旨を伝え、    代金1万2千円を支払いました♪      『有り難う御座いました♪』(笑)          『家帰ったら、もっかい         着てみなよ♪』(笑)       『40半ばのオバサンじゃ      恥ずかしいかも♪』(汗)  
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