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母さんへ
俺、死んだみたいです。
「はぁあああああああああああああ!?」
思いっきり叫んだ俺にドギツイ攻撃をくらわせる自称女神様。
「誰が自称よ、誰が.....チッ、」
小声で言ってるつもりでしょうけど!ガッツリ聞こえてます!怖いです!!しかもくっっっそ痛いんだが!?これで死んだってどういうことだよっ、
「まぁ、いいわ、これ以上このくだらない茶番を続けるつもりはないの」
冷めた目で見ないでぇ....傷つく、...
「知らないわよっ、話を戻すけど、貴方は死んだわ。寝ている間に心臓一突きでぽっくりと。」
そんなハッキリ言わないで欲しかったです、ハイ、
「でも、貴方にはやって欲しいことがあるから、転生して貰うわ。」
「マジで!?ファンタジーっぽい展開来たー!!」
「うるさいっ、引っ叩くわよ」
「すみませんでした」
「よろしい。やって欲しいことの説明をするわね」
要約すると、
転生してもらう世界のヒロインが腐女子で、BL要素がほとんどないこの世界が嫌で世界を作りかえようとしてたんだけど、女神様が止めて、「この世界にBLを広めてあげるから、作り替えるのはよしなさい」って言ったらしい。その事に喜んだ腐女、....ヒロインさんは女神様にいくつか要望を言ったそうだ。1つ、総受け、総攻めはなし。2つ、リバも苦手なのでなし。3つ、浮気とかもなし。などなど、色々言いまくり、それならここに転生者を呼んでその人に頼めばいいんじゃないか、と。そして晴れて俺が呼ばれたんだと。
つまりさ、めんどくさいヒロインの押し付けってことですね!?
「バレたみたいね」
「これでバレないって思ってる方がおかしいでしょうよ!?」
「貴方馬鹿そうだし、イけると思ったのよ」
「俺の扱い酷い.....」
この女神様はどうしても俺を罵倒しないと気が済まないらしい。泣くぞ。
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