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男は、三十代前半で、身長は185はあり、すらっとはしていたが、その黒いスーツの下は、しなやかな筋肉がついているであろうことは、無駄のない動きで、分った。
そして、目つきは鋭く、右頬には大きな傷があったが、イケメンだった。
その男は、僕に言った。
「坊ちゃん、お父様の八神組の組長がお呼びです。一緒にいらして下さい」
「は?」
僕は、ビビりながら、訊いた。
「ど、どういうことですか?」
「事情は、車の中で、お話いたします。急いでください。組長のお命は長くないです」
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