坊ちゃん組長はイケメン若頭が愛❤で守ります!

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僕は、ベンツに乗るしかなかった。 父親が、生きているなんて、母親から、訊いたことはなかったのだ。 どんな、父親だろうが、会ってみたかった。 ベンツの中で、その男は言った。 「申し遅れました。私は、八神組の若頭をしております、兵頭一真と申します。組長には、若い頃から、お世話になりました」 兵頭は、続けた。 「坊ちゃんの亡くなられたお母様は、坊ちゃんを身籠った時、姿を消されたのです。組長は、必死に探されましたが、見つけることは出来ませんでした。」 兵頭は、その険しい表情に似合わず、優しい目で僕を見た。
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