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紺と雅
「先生!!結婚してください!!」
「いや、無理」
先生はいつものように拒否する。
「先生、ぶっちゃけわたしのこと好きでしょ」
「な、な、なにを言ってるんだ」
先生の顔が赤くなる。
「いいんですよ、結婚しようって言ってくれても」
ふふふと笑う。
先生ったら、赤くなっちゃってバレバレですよ。
あれから、数日経って
わたしは先生を諦めない宣言を彼にした。
そしたら先生は『好きにすれば?』
と笑った。きゅんです!
これはもう両思いだと思っても過言じゃない
でしょう!
そして、いつものようにわたしが付き纏い
今に至る。
「ねー、先生ー」
「あーもう、分かったから。お前が卒業したら
あの日の約束のこと考えてやる」
それって。
わたしは思わず立ち止まる。
「先生」
先生は振り返り「行くぞ、委員長」
と前を歩いた。
「待ってよ。先生!」
あの日の約束って紺くんがしてくれた
プロポーズのことだよね?
わたしは嬉しくなって、
「卒業するまで絶対待っててね」
と先生に追いつき笑った。
先生は「あぁ、いつまでも待ってるよ」
優しい目をしてわたしの頭を撫でたのだった。
終わり
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