序章

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王女の傍らには人間の魔法剣士とドワーフの神官戦士が常に控えており、魔族も簡単に手は出せないものの、戦況は膠着が続けていた そこに一組の冒険者が加わったことが、戦況を一気に動かすことになった 大陸一の古代語魔術師と名高い美少女と、森の民の精霊使いたちが加勢したのだ 隕石を落とす程の魔力の魔術師、天に放った矢が無数になって魔族に降り注ぐ射手、そして魔族の硬い皮膚をバターを熱したナイフで切るかのように斬り裂く剣士 この6人が魔族の呼び出した魔神の王を討ち倒し、魔族からフェリーリ皇国を取り戻したのだ だが王都の凱旋パレードにはラメル王女と魔法剣士、ドワーフの神官戦士、古代語魔術師のミュールと森の民の射手の5人しか現れることはなかった そして新生フェリーリ皇国の建国が宣言されるころ、古代語魔術師も、森の民の射手も姿を消していた だがそれと時を同じくして、王都の城壁を囲うように森が広がっていったのだ 国王には建国の立役者として、魔法剣士が任ぜられた そして月日が流れ、2代目王が誕生した辺りから物語は始まる
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