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第五話《ゲームマスターの目的とれいとななの約束の巻》
ゲ:最後にひとつだけ教えてあげる。私の目的は、あなた達を私の召使いにさせること。
り:はあ?
れ:私たちを殺すのが目的じゃなかったの…。
さ:そうよ。あなた達が大嫌い!ゲームマスター様にそんな口答えするなんて、本当に生意気だな。
り:何言ってんの!?さあ、壊れちゃったの?
な:私もそう思うわ。さっきから聞いてたんだけど、さっさとゲームマスターさんの言う通りにしろって思うわ
れ:なな…?
ゲ:見てわかったと思うが…こいつは私の召使いだ。
り:さあとななちゃんは、たぶん…こいつに洗脳されてる。
れ:洗脳…?は!?
12年前…ななが5歳、れいが8歳のころ
れ:ななはとってもいい子!お姉ちゃんはななが…大好きだよ。
な:ななもお姉ちゃんのこと大好き!私は何があっても、れいお姉ちゃんを忘れることはない!
れ:なな…。お姉ちゃんも絶対そう!ななを忘れることは絶対ない!
な:お約束ね!
れ:うん!
れ:(なな…何で今この時の記憶が…)
り:れ、れいちゃん?どうかした?
れ:りいちゃん…ちょっと待ってて…。
り:?れいちゃん…?
れ:ゲームマスターの召使いになっても、あの頃のことは忘れてないよね。
な:は…?何言ってんの…?頭おかしくなっちゃった?
れ:言わないと分からないかもね。
さ:さっきから何言ってんの?
な:さあね。あの人、頭おかしいのかな?
り:れ、れいちゃん?急に…どうした?
ゲ:あ?お前は何言ってんだ?
れ:なな以外…黙って!
ゲ・な・さ:は…?
り:分、分かった…。
れ:なな、今私思い出したんだ。あの頃のこと。
な:は?
れ:ななは、わからないだろうけど…約束したんだよ、あの時。
な:何を約束したんだ?約束したから約束果たせって言うのか?ばっかじゃないの?
れ:昔の頃ななは…何があってもお姉ちゃん忘れることはないって言ってくれたよね…。
な:は…?何…言ってんのよ…!あんたがお姉ちゃん?本当に何言ってるの?
れ:私はあの時、そんなの当然じゃん!なんて思ってたんだけど、今この状況になってわかった…。ななには姉妹関係なく、忘れてほしくないんだ。
な:…。
れ:今あいつに、色々やられてななはこんなことになっちゃってるけど、なながもしこれからも私のことを忘れた状態で暮らすのなら、今までの私とななの思い出が全部なくなってしまう…。今のななは、私のことが全然わかんないし…忘れてしまってるだろう…でも、もしもとに戻って私のことを思い出してくれるなら、とても嬉しい…お願い戻って!お願いなな!今までのなな!
ゲ・り・さ:…。
な:…。お姉ちゃん…
れ:な、なな!!
今でも覚えてる…あの約束…絶対絶対果たす…でも今の私じゃ何もできない…助けて…
れ:なな…。どうしたらいいの…?
り:れいちゃん…。本当にどうしたらいいの…?
れ:分からない…でも耳にななの声が聞こえてるの…助けて…ってどうしたらいいかわからない…。
お姉ちゃん。これが最後にお姉ちゃんに伝えること。時間がないから…。あのね…昔…ゲームマスターは…親に虐待されてたんだって…。それで、その頃ゲームマスターは、友達と人狼ゲームをやるのが好きで…それをやるのがゆういつの楽しみだったらしいの…あ…もう時間が…ゴメン…。
れ:ちょ、ちょっと…なな…?
り:れいちゃん?また何か聞こえたの…?
れ:りいちゃん…もう1回時間いい?
ゲ:さっきから、れいは何言ってんだ?バカか?www
な:…は…?
さ:何?思い出話みたいに言いやがってw
り:…れいちゃん?一体…何を…?
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