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第七話《次々に明かされるさらなる真実》
み(ゲ):そうやって、私はあなた達をさらったんだ…グスッ(泣)
り:そんな過去があったとは、想像出来なかったです…。
れ:あの…まだ気になることがあるんですけど…なんで人狼ゲームをやったんですか?普通に誘拐すればよかったのに。
れ:そして、何で私達を狙ったんですか?どうして小学生とかじゃなくて、二十代の私達を狙ったんですか?
み(ゲ):普通に誘拐するだけじゃ、私も楽しめないと思った…それでなんかできることないかなと思ったら、中学生の頃に沙羅ちゃんと遊んだ思い出が、人狼ゲームだったんだ。私は見るものも楽しかったから…これにしようと思ったんだ。
り:思い出…か…。
み(ゲ):そして、小学生や中学生だと集団していつもだいたいの時間に帰る人が多いから、あえて一人で帰ってたり、2人で帰ってたりする人を狙ったわ…。しかもとても幸せそうな感じだったから、より幸せを崩したいと思ってしまったの…。
れ:そっか…。
(ゲ):やっぱ…分かるはずないよね。
り・れ:分かるよ!
み(ゲ):え…?こんな…私の…。
れ:逆に、あなたの気持ちが分からない人の神経おかしいですね。
り:本当ですよ!私達は、あなたの味方です!
み(ゲ):れい、りい…。
れ:さっき、私達は召使いにするのが目的と言ってましたけど、本当は…本当の幸せな感じを味わいたかったからですよね。
み(ゲ)・り:本当の幸せ…?
れ:はい…あなたの本当の幸せは、本当の家族で恵まれることですよね。
み(ゲ):本当の家族…
れ:今まで聞いていて、何で保護してもらって恵まれているのに、何が気に食わないんだろう…と思っていました。でも今ようやく分かりました。その親が、もし虐待されていなかったら、本当の家庭で幸せに充実した生活を、送っているはずです。
み(ゲ):…グスッ(泣)
み(ゲ):…グスッ(泣)
れ:そして、もし虐待を受けなかったら、人見知りにはならなかったかもしれないですよ。
り:確かに…。
れ:あなたは、何も悪くありません。こうしたい気持ちも山ほど分かります。
さ・な:…。
み(ゲ):私は、お前らに会って…本当に良かった…と思う。本当に…こんな事をして、ごめんなさい!
り:もう、大丈夫です!正直に話してくれて、スッキリしました!
れ:私もです!
み(ゲ):グスッ(泣)(ニコッ)…ありがとう…
り:また…沙羅ちゃんに会いたいですね…
れ:あの…このタイミングで、ゴメンだけど…
り:?れいちゃん?どうした?
み(ゲ):?
れ:その沙羅ちゃんっていう人の名字って…田中ですか?
み(ゲ):え…?何で知ってるの…!?
り:れいちゃん…どうして…?
れ:私のお母さんだ…。
り:え!?
み(ゲ):え!?
れ:私のお母さん、その◯◯学校に通っていて、交通事故で転校したと言っていて、名前も同じなんですよ!
り:ヤバい…奇跡だ…
み(ゲ):嘘でしょ…!(泣)
れ:私も…びっくりです…!
り:あ、あの!れいちゃんのお母さんと会ってみたらどうですか?他人なのに…すみません…。
み(ゲ):え…いや…。
れ:それいいね。ゲームマスターさん、いえ!みおさん!一緒に行きましょ。
み(ゲ):え…?
り:せっかく奇跡が起きたのに、逃すなんてもったいないですよ!
れ:遠慮なんて、いりません!
み(ゲ):りい…れい…本当に、ありがとう…忘れられてしまっているかもしれないが、行きたい…。もし、行っていいなら!
さ:あの…多分ですけど、町では行方不明と探されているんでは、ないでしょうか?
み(ゲ)・り・れ:あ…。
れ:そうですよ!このまま出たら、ゲームマスターさん、誘拐犯として、捕まってしまいますよ!
り:…
れ:そうですよね…何か出来ることは…
み(ゲ):いや、いいんだ…沙羅ちゃんと会ったら、自首しにいくから。
り:え…
な:いや…そんなことやめてください。
さ:そんな事言わないでくださいよ!やめてください!
れ:必ずなんとかしますから!そう言わずに!
み(ゲ):何でそんなかばってくれるんだ!
り・れ:え…?
さ・な:いや…それは…!
み(ゲ):何でこんな事を!ひどい事をしたのに!どうして…
さ・な:…
り:だから!だから!言ったでしょ?私達はあなたの味方だって。
れ:そうですよ!
み(ゲ):だとしても!自首くらいはさせてよ!もういいでしょ!
れ:でも…
り:本当に…世話が焼けるわね。
み(ゲ)・な・れ:え…?
り:もしかして…気づかなかったの…?
れ:な、何が?
ゲ:気づくって…何…?
美:ん…んん?こ、ここは…?
り:うわ!ビックリした…。
み(ゲ):あ…美ー…。睡眠薬が切れたのか…
れ:美ーちゃん…?
美:え…?って、今どういう状況…?
れ:あ、あのね…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美:そういう事…か…
り:まあ…そういう事…。
み(ゲ):で…りいは何を言おうと…?
れ:りいちゃんは、何を言おうとしていたの?
美:?
り:い、いや…気づかなかったら…いい。
れ:いや、気になるよ。
ゲ:何だ…?
さ:お姉ちゃん、もう言うの?
り:あ…!さあ…
な・れ:!?
ゲ:!?ど、どういう事だ…?
さ:お姉ちゃん、もう言お…。
れ・み(ゲ)・な:?
り:も、もう…分かったよ。即決に言うと、騙してたっていうのが正解かな…?
な:だ、騙してた…?
美:本当に…どういう事なの??
み(ゲ):ど、どういう事だ…?
れ:りいちゃん…これはどういう事なの!
さ:実は私達のお父さんが警察官の仕事をやっているんです。
み(ゲ):け、警察…!?
れ:警察官!?
な:え…!?
り:ゲームマスターさん、いやみおさん、過去にこのリアル人狼ゲームというものを何回か、やっていますよね。
れ:え…!?そうなの!?これが初めてではないの!?
み(ゲ):え…えっと…そうだ…過去にも何回かやっていたんだ…
な:だから、あんなにメイドがいたんですか?
ゲ:そ、そうなんだ…
り:それで、私達姉妹は行方不明の人達ほとんどが、若い人達だったんです。だから、もしかしたら私達も狙われるかもって…それでおとりになろうと思ったんですけど、まさか本当になると思わなかったので…
さ:そうなんです。私は、召使いになった役をやっていたんです。
な:はあ?さあ、どういう事よ!
さ:もうこんな演技良いよ。ななちゃん。
れ:な、ななも…?
り:私は、見抜いてたけどね。
さ:やっぱり、りいには敵わないよ〜。
な:本当だよ…何で分かったんだろう…。
み(ゲ):いや、洗脳したはずなんだけど…。でも何で…?
さ:洗脳する用の機会を壊したんですよ。手で叩いて。
な:ご、ごめんなさい…パソコン壊すなんて…でも、そうしないと洗脳されてたんで…
み(ゲ):いや、良かった…さあとななが洗脳されてなくて…今更だけど…
さ:私もです…私思い切って、逃げてお父さんに伝えようとしました…でも、今はその気持ちよりも、ゲームマスターさんには、笑顔で過ごしてほしいと思いました…
み(ゲ):さあまで…
な:洗脳される時は、本当に怖かったです。でも…今思ったんです…ゲームマスターさんを牢屋の中に入れないって。
み(ゲ):え…?いや…
れ:だから!警察に、言わないでください!方法は、皆で考えれば良いでしょ?
い:あの…
な:あなた達って…召使いの…
い:そうです…洗脳していたパソコンが壊れたのか、洗脳されなくなったんです…
い:俺、多分一ヶ月くらい、ここにいた気がするぜ…?
い:もう、ここから出たい!!
い:早く出してよ!
い:何言い争ってるか分からないけど、早くここから出たいよ!
り:ちょっと皆黙れよ!!
ゲ:え…?
い:…
り:お前ら、うるせえよ。
い:は…?お前も何言ってんの?
ガシッ(りいに掴みかかる)
い:俺らはな…コイツのせいで怖い思いや、裏切られる思いをしたんだ…
い:そうよ!今来たばかりの人が分かるはず無いのよ!偉そうに!
い:そうよ!
ガヤガヤガヤ
み(ゲ):何で、私のために…
れ:ちょ、ちょっと!あなた達、やめてよ!!
さ:そ、そうよ!りいに掴みかからないでよ!
な:みんな…!やめてよ〜!
り:ゲームマスターの過去、聞いてたのかよ。
い:聞いてたよ!嫌な人生だったんだろ!?だから何だよ?俺らは巻き込まれたんだぞ。
バチッ✋(れいがビンタする)
れ:だから何だよ?って何?お前最低。
い:はあ?お前バカかよ。俺ら、誘拐されたんだぞ。
れ:だから何だよ?
い:チッ💢お前…
れ:掴みかからないで。お前が倒れるだけだよ。
い:は?俺の方が強いに決まってんだろ!!
な:ちょ、ちょっと!れいは、柔道で優勝してんだよ!やめてよ!
い:え?マジで…
れ:だから、やめてね。掴みかかるの…。
い:クソ…
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