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忘れもしません。遥か昔、俺も若かったあの日。
学校の帰りに『アイドル雑誌』を買いました。あ、決していわゆるエロ本ではないです。
当時は明星や平凡、Dunk……いろいろありましたが俺がその日買ったのはBOMB!ですw
家では母がラジオを聴きながら和裁の仕事をしていました。
そのアイドル雑誌BOMB!は、毎月特定のアイドルにスポットを当て、何十ページものグラビアや記事を載せてくれる事と、菊池桃子さん主演で映画にもなった『パンツの穴』などの投稿ページ、それと少しエッチな内容で知られていました。
いやだから、エロ本ではないです。違います。
俺が回文を書くきっかけになった雑誌でもあります。
時にはあまり売れてないアイドルの特集も全力で組んでくれたりして、ファンにはとても有難い雑誌だったのです。
その月の特集アイドルは『ユッコ』こと岡田有希子さん。すでに売れっ子、人気者。
彼女は『大きくて恥ずかしいから』という理由で、バストを小さく公表していたレアな人なのです。
だから彼女が初めて水着になった時はけっこうな衝撃でしたw
清楚な顔の下に隠していたのは、最初から巨乳で売り出したアイドルとは違う威力の炸裂弾だったからwまだ巨乳なんて表現もなかった頃です。
そんな訳で特にファンではなかったけど嫌いではありません。ページを開くとそこにある、いつものユッコスマイル。
でも、なせかその日の彼女のグラビアの笑顔を俺は。
『怖い』と思ったのです。
女性アイドルのグラビアにそんな事を思ったのは、後にも先にもこの時だけです。
その直後、なんとラジオから岡田有希子さんの訃報が流れ。
母と二人でそりゃあ驚いたものです。
※これはノンフィクションです。
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