姑日記2

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 いや、雰囲気だいなし……と思いはしたが。  もう結婚して独立している娘の店に、いろいろケチをつけるのも、と思い、黙っていた。 「あ、お母さんたちも来た。  焼きそば食べる?」 と子どものころと全然変わっていない笑顔をあかりが向けてくる。 「食べてきたからいいわ」 と私は言ったが、日向は、食べるーと言って、カウンターにいた青葉さんの膝に乗った。  もう何処から見ても、普通の仲良い親子だ。  運転手の彼も一緒に食事を、と呼ばれて店に入るところだったらしい。 「あれ、いい匂い」 と言う来斗の声とともに、店の扉が開いて、来斗と嫁のカンナさんが現れた。  来斗は青葉さんに気づき、 「あ、社長。  すみません、今日、おやすみいただいちゃって」 と謝っている。
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