君を好きになった日。

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だけど、グッと踏みとどまった。 なんで俺、今春川に触れようとしたんだ…? 「つーか、クリスマスデートってなんだよ。冗談でもやめろよな。来年は絶対お互い可愛い彼女と来ような」 「…そうだな」 お互い可愛い彼女と…ね。 春川に彼女ができたら、こんな風にずっと一緒にいることもできなくなるのか。 なんか、それは……嫌だな。 思わず立ち止まって考えていると、先を歩いていた春川が振り返る。 「晴海?早く来いよ」 そう言って笑う春川。 そんな春川がたまらなく可愛く見えて、俺は自分の気持ちに気がつく。 いつの日か春川に、相手なんか選び放題だろって言われたことがあった。
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