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手招きして沖那君を隣に呼ぶと、二人で手を重ねて、蓋のへりを掴んだ。
「この缶だと大層な金額になるな」
「ドキドキするね」
敬々しく蓋を持ち上げた缶の中には、何があったか。覗き込んで、まず沖那君が悲鳴を上げた。
「なんだよこれ!」
叫んで、ウナ先輩は缶を思い切り蹴飛ばした。
騒ぎを聞きつけて上がってきたウナ先輩のママが見たものは、部屋に散らばるウナ先輩の数多の写真、切り取られた黒髪の束、そして干し肉のようになった、すずめちゃんの舌だった。
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