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事件の発端は、王宮内ある噴水で起こった。 私は、珍しく婚約者に呼ばれ、噴水へと向かった。 約束の時間になろうとしているのに一向に姿が見えない。 それと、嫌な予感がする。 遠くに影が見えた。 多分あれが、婚約者のラーズだろう。 隣には、令嬢?が1人2人は仲良さげにてをつないでいる。 もしかして... ラーズは、私に遅れたことに対して謝りもせずに 「真実の愛を見つけた。お前は用済みだ!」 そう告げてきた。 訳が分からなかった。 元々、わけがわからない人だけど。 まあ、私も婚約破棄をしたかったからよかった。 「婚約破棄ですか?」 「ああ。」 何をドヤっているのか? 「分かりました。では、失礼します。」 「おい!待て!アイナに謝れ!」 謝れとは? 「いいんです。責めないでください。」 何を言っているのやら。 そういえば、学園内で、私がアイナ様をいじめたとか。噂があったような。 まあ、誰も信じていないけれど。 早く、父上に報告しないと。 2人を無視して、執務室に向かった。
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