朝の湖畔 アラン目線

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「はあ?」 いかん、ソフィアーネ様のご機嫌バロメータが最悪を指しだしたときの「はあ?」だ! 一刻も早くブルース様に知らせないと…名残惜しいけどソフィアーネ様の腕から抜け出して…って、離してくれないし! 「今騎士団と公安局って聞こえたんだけど、あたしの聞き間違い?」 「いえ、間違いなく…」 「騎士団と公安にはどちらも専属医がいるって記憶してるんだけど?」 「いえ、仰る通りでして…」 「で、その連中を使わないで一般市民をアゴで扱き使うのが、お偉い騎士様の騎士道?」 「あ、いえ、扱き使うなどと語弊が…」 「…じゃあこの場にいる医者があたしだけで、薬師があたしのブルーだけなのはどういうことなのかしら?」 「ですからですね…ウィンディ殿と私が申し上げたように…」 「は〜、つまりはこういうことね?騎士団や公安局のお給金は民税から出ているのに、仕事をしないで遊んでいる、そう云うことなのね?」 「あ、いえ、ソフィアーネ殿、決して遊んでいるワケでは…」 「でも他の医師と薬師が居ない説明にはならないわよね?」 「いい加減にしろよ!さっきから黙って聞いてりゃ言いたい放題吐かしやがって!」 げ、新しい犠牲者が割り込んできた!確かブレンさんたちの仲間のキリーだっけか?黙ってれば良かったのに… ふと気付くとウィンディさんは姿をくらましてるし… をーい、誰か止めないと流血沙汰になるよ〜
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