朝の湖畔 アラン目線

4/4
前へ
/38ページ
次へ
「依頼請けたんならちゃんとしろや!イヤなら請けなきゃ良いだけだろうがよ!」 激昂するキリーさんに対して、横でブレンさんがアワアワと、言い争う二人を交互に見ている ソフィアーネ様がスッと目を細め、僕を抱えた状態で右手人差し指を二人に突き付け 「あんたたちの不始末」 「は?」 「あんたたちが仕事出来ないから」 「あ?今何つった?」 「あたしとあたしのブルーが朝早くから出張ってるんだろうが!仕事してないのはどっちだっつーの!一般人のエルフだからって舐めんなよ、この半人前どもが〜!」 「てめぇ、女だからって…」 ヤバい!キリーさんが腰の剣に手を伸ばしてる!止めないと! うっ、でもご主人さまが離してくださらない… 「あら、善良な一般人に剣を向けるの?出来るの、半人前風情に?」 「…命だけは勘弁してやるよ…!」 目にも留まらぬ早さでキリーさんの剣が、僕を抱えたままのソフィアーネ様を胴薙ぎに、朝日に閃く!
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加