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「依頼請けたんならちゃんとしろや!イヤなら請けなきゃ良いだけだろうがよ!」
激昂するキリーさんに対して、横でブレンさんがアワアワと、言い争う二人を交互に見ている
ソフィアーネ様がスッと目を細め、僕を抱えた状態で右手人差し指を二人に突き付け
「あんたたちの不始末」
「は?」
「あんたたちが仕事出来ないから」
「あ?今何つった?」
「あたしとあたしのブルーが朝早くから出張ってるんだろうが!仕事してないのはどっちだっつーの!一般人のエルフだからって舐めんなよ、この半人前どもが〜!」
「てめぇ、女だからって…」
ヤバい!キリーさんが腰の剣に手を伸ばしてる!止めないと!
うっ、でもご主人さまが離してくださらない…
「あら、善良な一般人に剣を向けるの?出来るの、半人前風情に?」
「…命だけは勘弁してやるよ…!」
目にも留まらぬ早さでキリーさんの剣が、僕を抱えたままのソフィアーネ様を胴薙ぎに、朝日に閃く!
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