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ブレンさんとキリーさんには義理はないけど、ご主人さまをお尋ね者には出来ません!
ブルース様まで100メートルもないけど、ダメだ、今のソフィアーネ様を止めるまでに辿り着けそうにない!
已む無く僕はソフィアーネ様の足元にじゃれつき、ローブを甘噛して引っ張るのだが…
あ、騒ぎに気がついたウィンディさんが悲鳴上げて…気絶したみたいに倒れた
「ご家族とお仲間に伝えといてあげるわ?二人とも只の一般人を威した挙げ句に返り討ちにあったって。あ、もしかしたらお仲間のジュリアンとアメリアだっけ?それに騎士団長が敵を討ちに来るかもしれないけど」
二人の側、吹き出し続ける鮮血を浴びない場所、に座り込み。
「すぐに後を追わせてあげるわよ♫…じゃあね♫」
無邪気な死の宣告とともに、両の手のメスが朝日の中煌めきを放ち
死への恐怖に強張った二人の頸動脈に添えられ
アカン、間に合わなかった…
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