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そのとき、3番機が被弾した。
宮里は窓を見る。
3番機は速度が落ち、どんどん高度が下がっていく。
これまで一緒に訓練を重ねてきた仲間が乗っている。
ここで墜ちたら、あの訓練は何だったんだ!
宮里の目に涙があふれた。
3番機は炎を上げながら、敵の高射砲陣地に突入した。
途端に大爆発が起きる。
敵の陣地は跡形もなく吹っ飛んだ。
搭載していた爆弾と、敵の高射砲の爆弾とが誘爆し合って、飛行場は真昼のように明るくなった。
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