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敵がまた、銃弾を浴びせてくる。
宮里は、焼夷剤を出すと、次々に倉庫に火を付けた。
またたくまに大火災が発生する。
煙に紛れ、宮里はさらに奥へと向かった。
そこには、たくさんのドラム缶が並んでいる。
燃料だ。
時限爆弾を設置し、走ってその場から離れる。
大爆発の音と共に、背後に熱風を感じた。
燃料タンクは次々に誘爆していく。
辺りは真昼のように明るくなった。
宮里は、その明るさに乗じて、方位磁針を取り出して方角を確認した。
北東の山地に入り、ゲリラ戦を展開することになっていたからだ。
北東はあっちだ。
確認した宮里は、再び走り始めた。
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