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沖縄に帰ってくる……
宮里は、確かに約束を果たしたのだった。
沖縄県の読谷飛行場にて、宮里の二十余年の人生は終わった。
宮里の死後も、飛行場では日本軍空挺隊員と米軍飛行場守備隊との間で、激しい戦闘が行われていた。
倒した日本兵の荷物を調べていた米兵は、ある物を見つけて青ざめていた。
米軍パイロットが寝泊まりしているテントの位置まで詳細に書かれた地図だった。
日本軍はここまで調べていたのか。
やがて、読谷飛行場に海兵隊が駆けつけ、一人、また一人と日本軍空挺隊員が掃討されていった。
夜明けまでに、降り立った日本兵は全滅していた。
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