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一方、嘉手納飛行場の方はどうなったのだろう。
残念ながら、全機、撃墜されたようだった。
強制着陸には失敗したが、墜落した日本軍爆撃機が滑走路上で激しく炎上し、大混乱になっていた。
日本軍は、米軍の通信を傍受していた。
普通、軍で使う無線は暗号を使うが、嘉手納飛行場ではパニックになっていたのであろう。
暗号を使わずに通信を行っていた。
「嘉手納飛行場、使用不可。現在飛行中の航空機は洋上の空母へ着艦せよ。空母の位置は……」
軍事機密である空母の位置まで暗号を使わずに通信している混乱ぶりだ。
こうして宮里たちは、一定の戦果を上げることはできた。
が、生き残ることは叶わなかった。
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