約束の沖縄

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夜が明けた。 由紀子は、新鮮な空気を吸うために、野戦病院の地下壕から出て、首里山からふもとを見ていた。 読谷(よみたん)の辺りに黒煙が上がっているのが見えた。 由紀子は、ついさっきまで、この沖縄の地に宮里拓真がいたことを、知るよしもなかった。
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