生まれ変わっても

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生まれ変わっても

わたしは安東いずみ。 安東家に生まれた長女だ。 そしてわたしは前世の記憶を持っている。 わたしの前世は、東堂はな。 婚約者にわたしと妹を弄ばれ 絶対に殺すと誓ったの。 七歳になったわたしは一年生の教室に歩いていく。 わくわくする。 「聞いたか?オレらの担任、今田公輝先生らしいぜ」 幼馴染の遼也くんが嬉しそうな表情で言った。 「そうなの?」 わたしは今、知ったという顔をする。 あぁ、ずっと探し続けていたけどやっと会えるのね。 やっと 殺せるのね。 ◯◯◯◯◯◯ 「今日からお前たちの担任になる今田公輝だ。よろしくな!」 にこやかに笑う公輝に苛立ちを覚える。 わたしたちを殺してからそうやって生きてきたのね 表面上は優しい教師。 だけど中身は残酷。 休み時間 わたしは公輝の元へ駆け寄った。 「せんせーい」 「ん?どうしたんだ??」 「先生は人殺しなの?」 大きな声で言い、クラスがざわめく。 「えっひとごろし?」 「ひとごろしって何?」 「ちょっといずみちゃん、なんでそんなこと言うんだ?先生悲しいよ。」 シクシクと泣き真似をする公輝。 「忘れちゃった?わたしは今も忘れてないよ。 あの日のこと。」 公輝の顔が引き攣った。 「な、なんだ、何かのごっこ遊びかな?」 「公輝、わたしと妹を弄んで楽しかった?」 公輝の顔が青ざめる。 「ま、まさか」 「そのまさかだよ。今日からよろしくね先生(・・)」 わたしがにっこり笑うと公輝は青ざめたまま 視線を泳がせた。  さぁどうやって料理してやろうか。 わたしの復讐が始まる。
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