*暴走*

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 「第3師団がちょうどいた」 特Aはそう言った。 「あの小僧を捕らえろ、無理なら殺して構わん」と叫ぶ。 「何言ってんだ、お前!」とⅭクラスのカイ。 「相手は子供だぞ」と叫ぶ。 「お前、こいつの魔力を知らんのか⁉特Aフロアを爆破させ、 死傷者が出たんだぞ」 「何言って…俺たちは再教育の為に・・」 「再教育なんかできるか、あんな化け物!!」 化け物・・・ ゼオンは悲しい目を男たちに向けた。 「拘束中に気絶した中で無理やりお前を調べた。 ラボの連中も驚いたさ、なぜこんな化け物が生まれたんだ」 「人でも獣人族でもない化け物だ!」 「ひっ!」 冷え切った凍るような瞳はダークブルーグレー。 ゼオンの目が射抜くように男たちを見た。 その途端。 ピッとカマイタチが無数に飛んだ。 特Aの何人かは手足や首筋を斬られる。 銀の騎士団はそんな中、少年を捕まえに来る。 ラボの机の影に逃げ込んだカイはその少年を見つめた。
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