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騎士団は止まったゼオンの襟首をつかみ持ち上げた。
竜巻に巻かれたがカマイタチも対魔の力で
相殺されて無傷だ。
「狂ってるな、仲間まで傷つけるとは・・まさに化け物か?」
「やめろ、そんなことやってる場合かっ」
カイは特Aにラボの研究員を呼び戻させるように叫んだ。
「手当てしなきゃ・・」
そう言いつつ、カイはどうしたらいいのか分からない。
「治癒魔法を使わせてくれ」とゼオン。
「え」とカイ。
「コイツ。まだ魔法か・・!
お前が傷つけたんだぞ」罵声が飛ぶ。
「・・・ぜお」
うっすらと少女が目を開く。
カイは引き寄せた少女の服を噛み切って引き裂き、
包帯代わりに血止めをする。
そしてゼオンを見つめた。
「君・・肩で‥大きく息をしてる」
「俺は‥いい」
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