*暴走*

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 ラボの研究員が端末をいじりながら、戻ってきた。 「この辺り一面の魔力が急上昇し、いま急低下してます。 なんなんだ」 「測定器は1つ、振り切って破損しましたよ」 そう言って女性研究員はゼオンを見た。 「この子がここに来た直後です!」 あの時、事の異常さに特Aの者と入り乱れ、 研究員は逃げだした。 特Aは反対に追ってきたのだ。 特Aがゼオンの髪を(つか)んで引っ張った。 「覚えてろ、貴様」 ラボの数人がユウリィの治療をしている。 「大丈夫・・なんとか持ちそうだわ」 その声にほぅとゼオンが息を吐いた。 その途端、特Aを押しのけ銀の腕がゼオンの首を掴み宙づりにした。 「お前ら、何をやってんだよ」とカイ 「敵味方も区別できずに攻撃するガキだ、 これ以上の危険者はない」 【死ねばいいと‥思ってんだろ?】 まただ。 声が聞こえた。 ラボに居る全ての者の耳に。
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