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特Aの腕が背後からゼオンの首に絡みついてきたが、
立つことも出来ないのか崩れ落ちた。
「ユウリィ・・」
ベッドで眠るユウリィに声をかける。
そのゼオンの髪を特Aが背ごしに掴んだ。
「お前など一生イモ虫でいろ」
そう言ってゼオンを突き飛ばす。
されるがままだ。
抵抗する力もないのか。
「どうしてこの子の声が聞こえたの?
それにさっき詠唱もしなかったね」とカイ。
「きみ拘束衣をつけられるよ。きっと今まで以上に
強力なのを発注すると思う。僕は反対だ」
「すでに教育塔に居るだけで8分の1に低下だ。
強力な拘束衣なんかしたら・・」
死ぬだろうな‥とゼオン。
「でも死なないよ。ユウリィを守るんだ」
「できるだけ拘束衣を着せないように、
こっちからも声を出そう」
「それからラボの測定の時は君も同席させる。
この子、泣き虫の怖がりでさ」
「でも君が居たら・・手をつないであげて。
安心すると思う」
ゼオンは珍しいものでも見るようにⅭクラスのカイを見た。
そして「ありがとう」と笑った。
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