*異端者の少年*

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 特Aフロアは特別に魔力が強く、校正しづらい者のエリアだ。 独房で1人にさせ、外の接触を一切禁止する。 もちろん体がなまらない程度の運動は許可され、 公正するために力を注ぐ。 そうでないのはゼオンだけだ。 特Aクラスの独房はそれぞれの魔力量によって、 拘束量が変わってくる。 7分の1まで低下。 8分の1、9分の1まで低下。 ・・そして10分の1まで低下。 10分の1まで下げると命の危険にさらされる。 魔力低下は魔導士の健康に大きく関わり、 余り下げ過ぎると失神、幻覚状態。 瞑想(めいそう)状態。 何より呼吸まで狭められ、窒息(ちっそく)寸前になる危険もある。 つまり死と隣り合わせで低下させるのだ。 ラボは子供たちの魔力の一定量を測る。 脳波や電気信号化された電流のような魔力の流れを調べ、 拘束量を決めてフロア別に振り分ける。 特A1つとっても、部屋の子供によってそれぞれに 魔力量が違うのだ。
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