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『ワールド・ガーディアン』に匹敵する高密度の『ワールド』を注ぎ込まれ続けたこと。そして最大のポイントとなるスカイリベルの能力である『ワールド』の貯蓄。この二つの要素が合わさったことによって出来上がった奇跡。
ユラシルは、『絶廻』スカイリベルを握り全てを理解した。
「俺の影響ってわけか。………スカイリベル、あいつどう思う?」
〈大っっ嫌い!ユラシルが嫌ってるから僕も大嫌いっ!〉
「ハハハ、わかりやすいな」
一人で笑い喋っているユラシルに困惑しているバズギーとメイリーを尻目に、スカイリベルを頭上に掲げる。
「見せてやろうぜ、新しい俺たちの力を」
『絶廻』へと変化したことで『煉光』の時の性能が変化し、ユラシルはすでにその全貌を理解している。だから今さら確かめる必要は無く、存分に使用することが出来る。
「───【最強回帰】」
パキッ、と。
ユラシル・リーバックの体表面に亀裂が駆け抜け、内側から光に押されて砕け散る。
現れた姿は【極致開進】発動状態の大人のユラシル。逆立ち揺らめく緑色の髪、隆起した肉体は最強を体現した物。
ただし一点だけが今までと違った。
閉ざされていた目蓋の下から現れたのは───スカイリベルの刃と同色の空色の瞳。
「………」
一瞬呆然としてしまったユラシルはすぐに歩み出し、その歩みが加速していく。
「ッ、ユラシル…!?」
セインが最初に気づき、彼の視界からユラシルが消える。
直後、ドパァアアッッ!!!と『終局』を吹き飛ばしたユラシルは振り切ったスカイリベルを握り直し、感触を確かめる素振りを見せてから頭上に振りかぶる。
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