第二話『約束があるから恋はダメ!?』

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第二話『約束があるから恋はダメ!?』

ーー夜ーー 「はぁ。またこの気持ちだよ…。なんで?あの時以来のこの気持ちが?も、もしかして…!?そ、そんなわけないよね…。」その時、ガチャ🚪「ここ〜。」そう言って、りくが私の部屋に入ってきた。「な、何急に入って来てるの!」「どうせ、スマホ見てるんだからいいだろ。」「で、何のよう?」「お前、俺の好きな人知ってるだろ。」そう急に問いかけてくる。「え?好きな子がいるってるのは、司くんから聞いたけど、誰かってのは知らないよ!」「そう…か。後な、お前好きな人いるだろ。」ついでにこんな問いかけもしてきた。「はぁ!?バカじゃないの?私は、そういうの興味ないから!」私は急いで返す。「だって、今の独り言聞こえてたし。」ギクッ!「は?こ、これは、りくが好きな子がいるって聞いて、そんなわけないよね〜って思ってただけであって!」「そうですか〜。じゃあな〜!」そう言って帰ってった。「はぁ。りくに気づかれるところだった…。もしかしたら、本当に司くんの事が…。でも、あの約束があるから…。」 ーー次の日ーー 「ここ〜!昨日、何かあった?」メンが聞いてくる。「特に?普通にゲームしただけ。」「そっか…。」「なんで、ちょっと残念そうなのよ!」「だって、昨日私達帰り道にいなくなったでしょ。努力をしたのにな〜って」「はぁ。そんなのどうでもいいから。」その時「ここ先輩!昨日は楽しかったけど、罰ゲームは散々でした…。」と司くんが話しかけてきた。「そ、そうだね。」やばい!昨日、この気持ちに気づいてからまともに話せない!!私は急いで「司くん、じゃあね。」と言った。そしたら司くんも「は、はい!さようなら〜!」と言って帰ってくれた。 「やっぱり、あの子絶対ここに気があるって。」「そ、そんなわけないでしょ!」 (あの気持ちになると困るし今日から、司くんにあんまり関わらないようにしよ)そう心に決めた。 ーーお昼の時間ーー 「ここ先輩〜!今日もご飯食べません?」司くんが聞いてくる。「あ〜。(絶対喋れないんですけど!)ごめん!今日、委員会があるからさ!今度、ゆっくり話したいし!」と私は嘘をついてなんとか断った。「そうですか…。じゃあ、またにしましょう!あ!今日、一緒に帰れますか?」司くんはさらに一緒に聞いてくる。「(えぇ!?そんなの無理なんですけど!?)今日、習い事があって早く帰らないといけないからさ!ごめんね!」とまたもや嘘をついて断った。「そ、そうですか…。じゃあ、さようなら…。」司くんは少し残念そうに帰っていった。「本当にごめんね〜…。じゃあね〜…。」「あれ?ここ、あの子と食べないの?」あいは聞いてくる。「あ、うん。今日は、メン達と食べたいし!」私はそう言う。「そっか!」 ーー家ーー 「はぁ。なんとか、避けられたかな…。」そんなこことを言っていると、ピンポーン🔔とインターホンがなった。「な、なんですか?」そう言って扉を開けると、そこには司くんがいた。「ここ先輩!お菓子を持ってきました!手作りです!」「そ、そう。でも、今お母さんが怒ってて、受け取るの今度でもいい?」私はまた嘘をついて断った。一刻も早く別れたいと思ったからだ。「は、はい…。さようなら…!」「うん。じゃあね〜!」「はぁ。びっくりした〜…。司くんが家にまで来るとは…。本当に気があるんじゃ?まぁ、それはないか。気があったとしても、私には約束があるし!」 ーー次の日の朝ーー 「あれ?今日は、あの子来ないんだね。」メンは言う。「まぁ、昨日は遊んでないし。」「ちょっと寂しいんじゃない?」「それはない!!」 ーーお昼の時間ーー 「お昼の時間もあの子来ないんだね。」「そうだね〜。」「ここ、なんかしたの?」「何もしてないよ。ただ、司くんはりくがいない間、私しかいないから来ただけであって。」「そっか〜。その割にはここ、残念そうな顔をしているけど。」「は!?そんなのありえないから!!」「ふ〜ん」 ーー授業中ーー (はぁ。今日も司くんの事を避けてきたけど、もう嫌われたんじゃないのかな。嫌われたら嫌われたでもういいけど。司くんはただの友達だし。私には約束があるし。)(はぁ。でも、本当に嫌われてたら、会うの気まずいよね…。りくとよく遊んでるし、顔を合わせる事も今後ありそうだし…。)そんな考え事をしていると「ここ!大丈夫?」とメンが言ってきた。「メン…?」「さっきからボーッとしてるけど。大丈夫そ?」「あ、うん。ありがと。」(やばい!授業、全然聞いてなかった…。司くんの事ばかり考えてたから…。)(司くんがいると、ドキドキしちゃうから避けてたけど、司くんに会えないとなんか悲しいな…) ーー全ての授業が終わってーー 「狸原〜!ちょっといいか〜!」そう先生に呼ばれた。「は、はい!なんですか?」私は急いで先生の方にむかう。「お前って保健委員だろ?」そう聞いてくるので「はい。そうですけど。」と私は言った。「今日を担当する保健委員が仕事をサボったみたいで、今日の分やってくれないか?」「え…?」「お前、今日の授業中ボーッとしてただろ?そこの分、成績下げようと思ったけど、やめるから。」「はぁ。それなら、やりますよ。」「じゃあ、よろしくな〜!」と言って先生はどこかに行ってしまった。「メン〜!あい〜!」「何?」「先生に仕事任されたから、先帰ってていいよ。」「あ、うん。仕事、頑張ってね!」「はいはい!」 ーー仕事中ーー 「仕事めんどくさっ!なんで、やってないんだよ…。」(そういえば、司くんの件…。もう、話せないのかな…。それは、なんかやだな…。友達のままの司くんが良いというかなんというか…。だって、もし本当に付き合ったりしちゃったら、約束を破る事になっちゃうし…。)「やっぱ、約束があるからな〜…。」(ヤバッ!うっかり声に出してた…。誰もいないよね…?ふぅ…。誰も居なくてよかった…。)(てか、もうこんな時間じゃん!!考え事してたら時間がたってた…。早く帰ろ。)そう言って靴箱へ向かった。 「はぁ。疲れた〜…。司くんの事でもっと疲れたし…。」そう言いながら私は、靴を履いた。「ていうか、一人で帰るの久しぶりだな…。いつもはメンとあいと帰ってたし、メンとあいが居なくても、他の男友達と帰ってたからな〜…。ちょっと、寂しいかも…。まぁ、そんなこと言ってる暇ないよね!早く帰ろ!!」そう言って、校門まで行く。そこには、司くんがいた。確かに悲しいとは思っていたが、一番一緒に帰りたくない相手だ。しょうがない、今日だけ一緒に帰るか。そう思った私は「司くん。ヤッホー!待っててくれたの?」そう言った。すると、司くんは「なんで僕を避けるんですか。なんか悪いことをしましたか?」と聞いてきた。やっぱり、避けてることはバレてたんだ。ここで、変な嘘を言ってもたぶんもうダメだ。本当の事を言うしかない。「司くん。ごめんね。避けちゃって。正直な事、言っちゃうと私、司くんに恋してるんだよね。でも、とある子との約束を守るために、恋はしちゃダメなんだよね。このまま、司くんと一緒にいたらもっと恋しちゃいそうで…。だから、避けちゃってたんだよね。本当にごめんね。だから、もうあんまり接しないでほしいっていうか…。」これで、私の言うことはない。もう、告白みたいになってるけど仕方ない。司くんとは、もう一緒にいちゃダメだ。すると司くんは「そうですか…。でも、約束ってなんですか?僕が関わっちゃいけないことですか?僕に恋してるなら教えて下さい。約束ってのを。」と言ってきた。「うん。司くんには、話すよ。」そう私は言って、約束を話し始めた。
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