第三話『幼い頃の約束!?』

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第三話『幼い頃の約束!?』

これは約10年前、私が7歳の時の話だ。 「お母さん!今からどこに行くの?」「沖縄県に行くのよ。」「ヤッター!沖縄だ!!」「ここ、ずっと行きたいって言ってたからね。夏休みぐらいいと思って。」「あれ?りくは?」「お父さんとりくは、他の所に行ってるのよ。」「そうなんだ!」そんな感じでお母さんと会話しながら、私は沖縄に向かった。 ーー沖縄ーー 「うわぁ〜!沖縄だぁ〜!」「ここが喜んでてよかったわ。じゃあ、お母さんは宿のチェックインに行ってくるから。」「その間、遊んでて良い?」「あんまり遠くに行かないでね。」「分かってるって!」 私は、沖縄についたことで、はしゃいでいた。初めて見るものがたくさんあった。私は、それに大興奮していると迷子になってしまっていた。 「やばい…。迷った…。」周りを見ても知らない人しかいないし、話しかけたくない。そう思ってると、雨が降ってきた。沖縄はよく雨が降るって聞いたことがある。私は、そばにあった木や草に身を潜めた。 「はぁ。お母さんに怒られるよ…。それより、ここどこ…?」そう言って戸惑っていると、一人の男の子が来た。 「どうしたの?」とある男の子は問いかけてきた。「えーっと。遊んでたら、迷っちゃって。」私は同年代ぐらいの男の子が来たので、普通に返事をした。「君、もしかして沖縄初めて?」「あ、うん。」「そっか。僕も最初来た時は迷ったな〜。あ、僕は司ね。君は?」「え?私は、ここ!7歳だよ!」「僕は6歳だから、ここちゃんはお姉さんだね!」「別に、お姉さんじゃないよ!」「こんな雨、すぐやむからさ。ちょっと話してよ!」「うん!そうだね!」 そう言って、司くんと話しているうちに雨はすっかりやんだ。私はまた話したいな〜って思ったから「ねぇ、司くん!明日も会えないかな?」と言った。司くんは「僕は後1週間ぐらい、沖縄にいるからいいよ!」と言ってくれたので、私達は明日も会うことにした。「ありがとう!後、道教えてくれない?」「いいよ!」 ーー次の日ーー 「ここちゃん!」「司くん!ヤッホー!」「あ!ここちゃん、今日髪型違う!」「気づいてくれたの?司くんに会うから、可愛い髪型にお母さんにしてもらったの!」「可愛いよ!」「そ、そんなことないってば!」 次の日もまた次の日も私達は毎日遊んだ。その時、私は司くんの事が好きになっていた。 ーー沖縄旅行最終日ーー 「司くんと会えるのこれが最後だよ。」「そうだね…。もっと、ここちゃんと話したかったのに…。」「私だってそうだよ!でも、大丈夫!今日は今までで一番思いっきり遊ぼ!!」「うん!」そう言って私達は最後の日を満喫した。 ーー帰る時間に…ーー 「司くん!もうそろそろ帰らないと…。」「そうだよね!少しの間だったけど僕と遊んでくれてありがと!」「うん!私こそありがと!」「ここちゃん…。」「どうかした?」「あのね。僕さ、ここちゃんの事が好きなのかも知れない…。」司くんは急にそう言ってきた。今しかないと思った私は「わ、私も!司くんの事好きだから!」と言った。「え…?」「本当だからね!でも、今はなにもできないから、もっと大きくなったら、また会って、付き合お!」「う、うん!それまで僕、誰とも付き合わないから!」「私も!」「これ、約束ね!」「指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ーます!指きった!」「司くん!この石あげる!」「え?」「私達が次、会うまで持ってて!」「うん!大事にするね!」「じゃあね!」「うん!じゃあね!」 そう言って、私と司くんは付き合う約束をした。
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