頼むから夢オチで。

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三浦の視点 現在 私は大の女好きである。   これは紛れもない事実であり、今更それを否定しようとか、誤魔化そうとか、そんなことをするつもりはない。そもそも、それを恥じたことはないのだから。 この文章は、今後生まれる我が子へ宛てたものである。そして、これを読んでいるという事は、貴方はきっと、自分の「好き」に嫌気が刺し、日々の目的を見失っているのかもしれない。 しかし、卑下する必要は全くない。君たちは、社会において、世界において、そしてあなた自身においても、全くもって恥ずべき存在ではないと断言できる。現に私もこうして、望み通りの相手と、もうじき結婚することができる。そうして貴方も、じきに生まれてくれる。 ここでは、私がどうして、どのようにして、『あの人』と、このような家庭を築くことができたのか。それまでの物語をこれから語ってゆく。 『あの人』とはもちろん、これから語る物語の登場人物の誰か、私が婚約した誰かだ。 最後には物語らしく『オチ』を用意しておくから、最後まで読んでいただくとありがたい。 さて。 物語は、新学期が始まって二ヵ月が経とうというところ。朝、私が父から神様の存在を告げられるところから始まる。
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