最終話

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「…俺の中で冬夜は大事な存在になっていた。友達とかじゃ無理だ、大好きなんだ…恋愛として冬夜のこと…」 憧れの人で大好きな人からの告白に冬夜の目からポロリと涙が流れてきて、慶汰は目を見開き驚いてしまい慌て出した。 すぐに冬夜は指で涙を拭って謝ってから口を開いた。 「すみません、嬉しくて…実は俺、慶汰さんのこと初めて会った時からモデルでそういう絡みの撮影をしている人って知っていたんです」 そう言うと「嘘っ!?」と慶汰は驚き、その反応にクスクス笑ってから携帯を取り出してSNSやら画像欄を見せてファンである事を教えた。 「じゃあ…何で最初に教えてくれなかったんだ?」 「モデルとしての慶汰さんも好きですが…動物に向けている笑顔が写真の時と違って好きでして…それに男で好きなんて嫌われるかなとも思いました…だから友達になれた時それだけで嬉しかったんです、でもそれ以上を俺が受け取っていいんですか?」 「良いに決まってんだろ、俺が好きなのは冬夜お前なんだ」 その言葉を聞いた瞬間、冬夜は思いっきり抱きついた。 「大好きです、俺も慶汰さんのこと恋愛として好きです」 そう伝えると慶汰も背中に手を回してぎゅーっと抱きしめてきて、少し体を離して顔を見つめ合うとそのまま唇を重ねた。 あの撮影の時みたいに優しく触れ合うくらいのキス。凄く優しくて嬉しかった。 一瞬口が離れると今度は違う角度からキスをしてきて何度もキスをしていたが、途中で冬夜が止めてきて慶汰はムスッとした表情をした。 「何で止めるんだよ」 「いや、ここ外なんで…あの、続きは…室内の方が…」 顔を真っ赤にしながら伝えると慶汰はニッと笑って缶コーヒーを飲み干して投げてゴミ箱に完璧に入れると手を差し出してきた。 冬夜も手を伸ばして掴むとそのまま歩きだしてただ着いていくだけだった。 着いたのは慶汰の家で玄関の扉を開けて冬夜は先に入るといきなり後ろから手が伸びてきて体を反転させられると玄関の扉が閉まる前に深くキスをされてしまった。 (しゃ、写真で見たことあるやつだー!)と思いながら受けていると舌が口内に入ってきて触れてきて体がビクッと跳ね上がって一瞬口を離した。 「ちょ、慶汰さん!?」 「…冬夜、今日のキスは覚えとけよ?」 「え、それってどういう…んんっ!?」 言い終わる前に深くキスをされてしまい舌が口内に入ってきて舌同士を絡ませてきて、冬夜の頭の中は色々とキャパオーバー状態だった。 「んっ、んん…ぅ…は、あ…ん」 「ん…っ…」 「は、け、いたさっ…まっ、んぅ!」 一瞬口を離して止めようとしたがすぐにまた塞がれてしまい頭がくらくらしてきてキスが終わった時には冬夜の目は蕩けていて立っていれなくなりその場に崩れてしまった。 「はぁ…はぁ…」 「…冬夜、わりぃ、とまらねぇかも」 「ちょっ、慶汰さん!待って…!」 「大好きな奴を目の前にしてお預けは無理だろ、ごめんな、冬夜」
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