最終話

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冬夜と付き合い出して慶汰は仕事を辞めようとしたが鷹汰、マネージャー、社長で止めてそこに冬夜も参戦した。 「お前、恋人が他の奴と絡んでいるの見たいのか?」 「俺を最初に好きになったのは慶汰さんと鷹汰くんのキスですよ?それにモデルしている慶汰さんも好きですから…俺からもお願いします」 「うっ……分かった…」 冬夜の説得が効いて慶汰は今もモデルの仕事を続けており、時々冬夜をスタジオに連れて来てくれて撮影現場を見せてくれていた。 そして今日も撮影現場に来ていて椅子に座りながら待っているといきなり後ろから抱き付かれて振り返るとそこにいたのは鷹汰だった。 「冬夜、今日の夜暇?見たいホラー映画借りたんだけど見ねぇ?」 「今日は俺、慶汰さんの家でお泊まりなんで無理でーす」 「えー、俺も乱入していい?」 「お家デートの邪魔しないでくださいよ!大体兄離れするんでしょう!?」 ぎゃーぎゃー騒ぐ冬夜と鷹汰のところに「こらお前ら!」と怒鳴り声が聞こえて、声のした方を見るとヘアメイクを終わらせた慶汰がいて冬夜は目をハートマークにさせて鷹汰から離れて慶汰に近づいた。 「今回のもかっこいいです!慶汰さん!」 「ああ、ありがとうな」 「冬夜、俺は!俺!」 「鷹汰くんもかっこいいですよー」 棒読みで答えると鷹汰がデコピンを入れてきて冬夜はおでこを抑えたがすぐに復活するとデコピンを食らわせず、あまり見えづらい頸にチョップを入れた。 そのまままたぎゃーぎゃー騒ぎだして慶汰がすぐに止めた。 「お前ら、仲良しなのはいいが喧嘩はよせ」 「俺と鷹汰くんの何処が仲良しに見えるんですか!?」 「俺と冬夜の何処が仲良しに見えるんだよ!?」 同時に答えると2人は顔を見合わせて慶汰を始めとする見つめていたスタッフさん達が笑い出した。 そこにカメラマンから声がかかり、2人は撮影を開始しだした。 抱き締めあったり、頬が触れるくらいの至近距離、そしてキス…恋人なら見ていて嫌だなーと思うが冬夜はそれよりも慶汰のかっこよさに夢中だった。 するとカメラマンが振り返って冬夜を手招きしてきて冬夜は首を傾げてから近寄るとまさかのことを言われてしまった。 「悪い、冬夜くんも参加してくれない?あの2人の間に」 「えええ!!?無理ですよ!?」 「経験者じゃん、ちょっとだけヘアメイクさん!こうして…」 冬夜の答えを聞く前にあれやこれやと進められてしまい…
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