コロシアム

4/11
前へ
/34ページ
次へ
「おつかれ、ナイト様」 部屋に入ると1人の女性が椅子に座りながら小さく手を振る 高い天井に、白い壁、大理石でできた床 キラキラしたものが沢山垂れ下がったゴージャスなシャンデリア 広い部屋に、大きいのに広さのせいで小さく感じるデスクと白い革椅子 部屋の中央には、白い机と白い長ソファが置いてある 何もかもがピカピカでキラキラなこの部屋に1人の女性が、またまた白い服に身を包み微笑んでいる 「俺はナイトじゃねぇ。お前か、噂流したの」 この部屋には、真っ黒な俺が映えてることだろう そして、俺の鋭い眼差しが女性に突き刺さるように見えるだろう 「私じゃないよ、そんな怖い顔しないの」 女性はおどける 「まぁ、いい。んで、用事ってなんだよ?白兎」 白兎と呼ばれた女性は、席を立ち上がる 「これ、黒猫さんのお仕事ですっ」 どんっと置かれた紙の束 机の下から取り出されたそれは、どっからどー見ても書類の束 「お前、また、こんなに仕事したわけ?」 俺はペラペラとめくる どれもこれも硬っ苦しい言葉が並んでいる 「そうよ。ヨロシクね」 白兎はニッコリ微笑んだ それは、"あとは"ヨロシクという意味の悪い笑み 白兎は20前後の見た目して、この国のクイーン キングはいない、この国の国民から白兎が選ばれた 俺は白兎に選ばれ副クイーンをしているのだから、後仕事がある訳で… 「明日からする。今日はバトルセンター」 俺はドカッとソファに座る 「じゃぁ、私といこーよ」 「いや、お前行かねぇだろ...」 白兎は、腕はあるが戦いに興味が無い 「たまにはいーでしょ?」 そういい首を傾げる白兎 「まぁ、いいけど?」 俺は、珍しいこともあるもんだなと思いつつ承諾した 「じゃぁ早速、いこっか!」 白兎がにっこり微笑んだ
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加