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任務:レーニアの卵
ダイロはぼんやりとした表情のまま、
窓の外を眺めている。
いくつもの汽車を乗り換え、船に乗り、街並みも次々と変わる。
今は目的地への最後の汽車の中だ。
フレアは、向かい合わせの席で
体の大きなダイロが居心地悪そうに
時々身をよじっているのが
かわいらしいと思った。
「ここよ。」
フレアはダイロを連れて降り立った。
「…大分他の場所と雰囲気違いますね…。」
「そうね、レーニアは世界の最先端都市だから。」
「え、でも…今回の任務は…」
「いいからついてきて。」
「あ、…ういっす。」
フレアが足早に人ごみを抜けていく。
ダイロも人の波に流されながらもなんとかついて行った。
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