秘密の忘備録

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昔々、誰かは小さな俺によく変な約束を取り付けたらしい。 今は大人になった俺だけど、その記憶は鮮明に残っている。 ……確か、「お前は笑いのセンスがあるから、お笑い芸人になってよ」とか「お前は覚えが早いからダンスを習って見せてよ」とか。 その頃、俺は本当に人を笑わせるのが好きだったし、覚えが早かったのも事実だ。 ……でも、やっぱり小さい俺は違うと思った。 そして俺も_________________。 ふと、どこからか声が聞こえてくる。その声は耳の中で反響し、いつまでも残り続けた。
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