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「終わった〜!」
やっと4限目終わった。しんどかった。
あの後急いで教室に戻ったけど、間に合わなくて授業に一分だけ遅れた。一分だけね?
でもそのたかが一分のせいで数学の先生が僕のこと親の仇ですかってぐらいあててたんだよ。ほんとひどくない?
しかもあの先生、僕が数学できないのわかっててあてるんだから絶対性格悪いって。
「お疲れ真弦。」
「すずもね。」
「僕は真弦ほどあてられてないからそこまで疲れてないよ。」
あーそうだった。すず数学得意だからあてられてもふつーに正解してたんだった。しかもその後、八つ当たりのように矛先を僕に集中させてきやがったんだ。あの性悪数学教師めウラム。
ほんとそろそろ真面目に数学とお友達になれるように会話から始めよっかな。まぁわかりあえる気全くないけど。テヘ
「真弦、顔がすごいことになってる。」
「え?そんな?」
「思ってるよりも2倍ぐらいには結構な悪人顔してたよ。」
「あっぶな〜。通報される前に気づいてよかった。」
「ほんとにねw」
「てかそろそろご飯食べに行かない?僕もう頭使いすぎてお腹すいた。」
「たしかに時間的にそろそろ行かないと人多くなるしね。今日も食堂行く感じ?」
「うん」
「はーい。じゃあ行こー!」
「ごーごー!」
食堂前
「さて、すずくん。覚悟はいいかね?」
「もちろんだ。相棒。」
「それじゃあいくぞ、せーのっ」
「「どっちが開けるかじゃんけんポンッ!」」
真弦−✊
すず−🖐
な、んだって、、あのすずが、いつも癖で出していたチョキではなくパーをだしてる、、。
「ま、けました…。」
「お?今日は潔く負け認めるんだね。」
「今日はじゃなくって今日も!」
( ゚д゚)ハッ!
やらした…自分で墓穴ほっちまった……。
いや、チョキだすすずにつられて毎回僕もチョキだしてあいこになって結局負けてるとかそんなんじゃなくて、えと、えーと、、
「も〜なにぶつくさ考えてるか知らないけど、負けたものは負けたんだし、墓穴自分から掘っていった事とか僕は全然何も気にしてないからさっさと扉開けてよね。」
うグッ、すずの言葉が刺さる…
これ以上渋ったらまた自分で墓穴ほりそうだしこの辺で諦めるしか…ガクッ
「はい……。では開けさせていただきます。」
「どーぞ。」
ふぅーー覚悟を決めろ僕…。
よし、決まったな。それじゃあ扉に手をかけてせーのっ!
“ガチャっ”
《きゃぁぁああああアアア!!》
《真弦様…今日も美しいです……!!》
《みつすずが尊い………。》
《真弦様ー!こっち向いてーー!!!》
《すず−ー!俺を踏み倒してくれーー!!頼むー!趣味なんだーーー!!》
《グフっ、ぐ腐、ぐ腐腐腐腐、ぐ腐ェっぐほグェホッホッ。》
んーーー、今日も食堂の出迎えサービスはクセがすごいね………。
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