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【寝言】
家に帰ると慶くんはソファーに横になって寝ていた
疲れたやろうな…笑
慶くんもお風呂に入っていたし、私も入った
ソッとお風呂から上がるとまだ慶くんは寝ていた
私は慶くんのそばに行き、柔らかい髪を撫でた
好きで好きでどうしようもないのに、何故何度も手放してしまったんかな…
髪を触っていたら慶くんがゆっくり目を開けた
慶くん『お風呂入った?』
私『…ん』
慶くん『スッピンやと幼く見える…』
私はその言葉にイラっとしてしまった
私『………それは悪かったね』
私はイラっとして立ち上がった
今日は顔面偏差値の高い人ばかりに出会った
自分の顔に卑屈になる
料理をしようとキッチンに行った
慶くんは慌てて
『…ごめん
…何か怒ってる?』
私『………それは慶くんじゃないの?』
慶くん『え?』
私『………何で途中から機嫌悪くなったん?
私が車内で寝てしまったから?』
慶くん『え?………いや………』
私『何でもいいけど…
勝手に不機嫌になられてもこっちも不愉快』
慶くんは隣に来て『………ごめん』と…
慶くん『いっちゃんが寝言で「丈くん…」って言ったから…』
私『え?』
慶くん『いっちゃんはやっぱり丈くんがいいんかな…って…
丈くんには勝てない…
でも、いっちゃんは渡したくない…』
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