BARあずさ

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二十歳前後にしか見えないナリをしていても実のところとんでもない年増の男。 名前は 寿限無寿限無五却の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 と、いう 落語の前座で御馴染みのあの男なので 短く「寿限無長助」と名乗っているのは仕方もない。 彼は法力のある和尚様に縁起のいい名前を付けてもらったせいで老いることもないし死ぬこともない。でも何か特別な能力があるわけでもない普通の異常なまでに長生きなだけの人間。 そのせいで何度も大切な人を見送るしかなかった彼は何度生まれ変わっても記憶を持っているあずさに親しみをもっている。 前世で出会い、死ぬと、また生まれ変わったあずさを探して今ではこうして一緒に店を切り盛りする関係。 、
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