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いまさら気になんてするもんか。
気持ちを切り替え、カウンターの席に座った。
「ママはあの子、これからどうなるとおもう?」
「どうって…まぁ、死にはしないとはおもいますけど」
「そうかなぁ?」
「そうでしょ。視たところ強い執着があるのは3つでしたし」
「え?アレ以上憑いてたの?」
「ザッと視で十体はいましたよ」
“見える”と“視える”の違いか。
普段なら私もそこまでなんでもかんでも目に入れるワケではないから驚く藤枝の反応もわからなくもない。
「そうはいっても生霊ってのはちょっと厄介だからねぇ」
「そうなんですか?」
と、聞いたのは長助。
「そりゃそうだよ。生きてる人間から出てるんだから感情に左右されるし、憑き人の精神も磨り減らせて荒すからね。」
「えぇ~…」
なによその目は。
だったらさっさと祓ってあげればよかったのに、とでも言いたげな。
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