怪奇ごとで困ったら、BARあずさへいらっしゃい。

「…ふぅ、スッキリした」

-チカッ

ホテルの落した照明の中でイヤに主張する携帯電話のサイン。

の、隣には最悪な夢見の原因であろう銀狼が枕に頭を乗せてスヤスヤ眠っている。

「まったく、自分の母親を夢にまでみるなんてどーかしてるわ。マザコンかっ」

そう小声で悪態をつき、冷蔵庫からミネラルウォーターを取ってベッドの端に腰かけた。

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