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シレーっとハイヒールの踵を返すあずさを止めたのは桐谷だった。
「あ、あの!待ってください!」
「どうして?」
「そうだぜ桐谷、そんなインチキ占い師なんかさっさと追い出せよ」
「…だから、私は祓い屋だってばっ」
(あーっ!苛々するわね!こんなに学習しないバカっている!?)
振り返って訂正させてやろうとしたとき…
「あのっ!!とりあえず二人とも落ち着いて話をしてよっ」
一段と大きな声が華奢な身体から響いた。
「あ…はい。」
「う、うん。」
、
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