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デリックがそう言い終えると、6人全員が主君の前で膝をつく。
「デリック、コード:(エクリプス)」
「ルカ、コード:(メイヘム)」
「エミリー、コード:(ディーバ)」
「アリス、コード:(マリシャス)」
「レイ、コード:(アヴァリス)」
「ユエ、コード:(アビス)」
一人一人が名を言い終えると、仮面の男はコクリと頷く。
それが合図かのように、次には全員が素早く立つ。
「早速だが、今日皆にここへ集まらせた理由は……」
数秒の空白を開け、男は力強く言った。
「魔法少女について、だ」
「魔法少女」という言葉に周りの雰囲気もピリつくのが感じられた。
それはユエも例外ではない。
しかし、他の者とはまた別の感情が入り交じっているようだった。
「魔法…少女………」
ユエがそう小さく呟くと、仮面の男はユエへと目を移し口を開いた。
「ユエ、お前は元魔法少女だったな。お前には酷な話だが…最近、魔法少女の勢力が強くなっている。このままでは我らの世界、ディストピアが破滅へと近づいてしまう……そうなれば魔物達が溢れ行き場をなくし人間界も危うくなるだろう」
「魔法少女っ!!あいつらはこの世界を滅ぼせば平和になると勘違いしている!」
レイが顔を歪ませ拳をぎゅっと握りしめてそう言った。
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