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「お黙りっ!全く…この子は……」
大きなため息をつくエミリーに、ルカはキッと睨みつけている。
そんな2人の元に、1人の老人が歩き寄り口を開いた。
「おやめなさい、お2人とも騒々しいですよ」
「デリックさん!デリックさんからも何か言ってくださいよぉ」
「なっ!エミリー姉さん告げ口はズルいぞ!!」
「ズルくないわよ!大体あんたがっ…………」
デリックの静止も聞かずまた騒がしくし始める2人。
そんな2人を目の前に、デリックは大きな咳払いを1つした。
その瞬間、2人の口喧嘩はピタリと止む。
流石はデリックというものだ。
エミリーとルカは口喧嘩が耐えない。
犬猿の仲というものだろう。
2人の喧嘩が始まると誰かが止めない限り、永遠と喧嘩は続く。
しかし、下手に止めようとしても被害を受けるだけなので1人を除いては自ら止めようとはしないのだ。
その1人というのが…今こうして2人の喧嘩を咳払いだけで止めたデリックである。
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