Nox.Ⅳ 契約の詩〜Contractus〜

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⁑⁑⁑⁑⁑ 「へぇ、これが貴方の選択というわけね……」  光が消え去り、クラウンが闇色の世界から目覚めると、グレイシアが空を静かに見上げていた。  釣られて、空を見上げた彼は息を呑む。 「馬鹿な……。創造者(エンデヴァー)だと……」  赤髪の男が驚愕(きょうがく)の表情を浮かべる。 「もう、貴方にも自分の魔術がわかるんじゃない……?」 「あぁ、はっきりとな……」  夕焼け色だった空は(くら)く、瑠璃(あお)に染まっていた。  しかし、そこには満天の星々が輝いている。    闇を照らす小さな希望(ひかり)が、そこには確かに存在したのだ。 「パンパカパーン……。おめでとう、本物の魔術師になった気分はどう? 夜空の魔術師(クラウン・ビショップ)
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