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⁑⁑⁑⁑⁑
「へぇ、これが貴方の選択というわけね……」
光が消え去り、クラウンが闇色の世界から目覚めると、グレイシアが空を静かに見上げていた。
釣られて、空を見上げた彼は息を呑む。
「馬鹿な……。創造者だと……」
赤髪の男が驚愕の表情を浮かべる。
「もう、貴方にも自分の魔術がわかるんじゃない……?」
「あぁ、はっきりとな……」
夕焼け色だった空は昏く、瑠璃に染まっていた。
しかし、そこには満天の星々が輝いている。
闇を照らす小さな希望が、そこには確かに存在したのだ。
「パンパカパーン……。おめでとう、本物の魔術師になった気分はどう? 夜空の魔術師」
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