そして、

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そして、

「ねぇ、あの日あの居酒屋に呼び出してなんのようだったの?」 美海は眠っているような明敏にむかって呟いた。 親友と言われたあの時、自由奔放なあっくんに少なからず好意を抱いていたと気がついたのだ。 だからこそ、親友としてこの立ち位置を守ろうと思った。 その数年後、呼び出された私は期待していた。親友としてではなく恋人として横に並んでいられるようになるのではないかと。 しかし明敏は現れなかった。
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