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チューニング4回目 入部
「一年生のみなさん、こんにちは~部長の松島ゆずきだよ!」
明るい声で迎えてくれたのは吹奏楽部の部長。そう、私は吹奏楽部に入ったのだ。
「一年生の皆さんに、サプライズがあります!みんな出てきていいよ!」
部長がそう後ろに向かって声をかけた。
すると、67人もの部活生が出てきた。そのなかにはあのトランペットを持ったポニーテールの人もいた。
「じゃあみんなで!宝島!」
指揮者…おそらく顧問の先生だろう。
部長はいつの間にかクラリネットを持っていた。
音が飛んでいく。トランペットの澄んだ音が。低温と溶け込み、丁度いい割合だ。
宝島は終わったが、まだ名残惜しかった。
もしかしたら、とてつもないほどすごい演奏を聞いたのかもしれなかった。
「じゃあみんなには楽器体験をしてもらうよー!一人ずつ一つの楽器に行けるから焦らないでねー!」
楽器体験が始まった。
私は最初にユーフォニアムを吹く。かなりいい音が出た。
つぎは、トロンボーンだ。スライドするのが難しく、落としてしまいそうであった。
つぎは、パーカッション。そのつぎは…というふうに様々な楽器を回る。
そして最後に来たのはトランペットだ。
あのポニーテールの先輩もいた。
「いらっしゃい!頑張ってね!」
私はトランペットを吹く。いい音は出なかったが、先輩はドンマイ!と励ましてくれた。
楽器体験は、一人2周。私は二周目が終わると、明日の予定を見た。明日は今日と同じ感じで、放課後に音楽室に集合。
そして楽器の希望を取るらしい。楽しみだ。
次の日ー
楽器の希望を取ったらもう帰っていいということだった。第5希望まである。
第一希望
トランペット
第二希望
ユーフォニアム
第三希望
サックス
第4希望
クラリネット
第五希望
サックス
結果がどうなるかはまだ知りたくなかった。
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